宮芸では、毎月「絵のヒント」と題して、絵の歴史だったり、技法のこと、ものの見方のことなど、さまざまな視点から、制作上のヒントになることをレクチャー形式で行っています。
8月25日に行ったのは、なんと右脳を使って描くことのすすめでした。右脳を使って描くということを実際に文章にしたり、教育方法として確立したのは、アメリカの美術教育家(確かUCLAの教授だった。)であるベティ.・エドワードです。
もともと画家たちが、絵を描くときに無意識にマスターしていたことを理論化したといってもいいかもしれません。彼女の著書『脳の右側で描け』では「文字が書ければ誰でも写実的な絵は描ける。」といってます。さらに彼女はこんなことも言ってます。「絵を描くということは、実はそれほど難しいことではない。筆を動かすというより重要なことは『見る』ことだ。 つまり、理屈をこねまわしながら見ようとする「左脳」をひっこめ、物静かに柔らかな「右脳」で見ることができるようになれば、誰でも絵が描けるようになる」とも。何とも嬉しい本ですよね。もし興味のある方は、ぜひ読んでみてください。この本で絵を描くことと、脳の関係を知ることができますよ。
で、どうやって右脳を使うのかというと?主に次に述べる3つの作業で右脳へ切り替えることができます。
「まわりの空間のかたちを描く」
「素早く描く」
「ゆっくり感じながら描く」
みなさんもぜひ制作の中で試してみてください。