10月からアカデメイア・ワークショップでは「ドローイング100枚」というテーマで、ドローイングをたくさん描いてもらっています。
ドローイングというのは Drawing と書いて英語で、“ 線を引く” などを意味します。
要はデッサンを英語で表したものなんですが、デッサンと比べるともっと自由なイメージのものと考えるとよいかもしれません。
紙などに鉛筆やペン、水彩、オイルパステルなどで描かれた表現形式を言います。
それでいてドローイングには自分の創造の手がかりを探るための素描という側面が強くでてきます。
何かを見て描いてもいいし、何も見ずに描いてもいい。
躊躇せずに、そして表現や技法にとらわれることなく、自由に数多く描き出します。
そうすると、描かれたドローイングから、漠然としていたイメージが徐々に明確になってきます。
やがては自分が何をしたいのか何を表したいのか、その確信が見えてくるのです。
まだ、見えていないものを発見する。そのためのツールがドローイングなんです。
そこでは、心に触れた光景、深く刻まれた記憶像、あるいは常に心に抱いている漠然としたイメージなどが創造のための大切な手がかりです。
要は、好きなもの、興味のあることをどんどん描いていくのです。
特に現代の多くのアーティストは、ドローイングを表現のための強力なツールのひとつとして、自身の創造を探り深めています。
そんなワークショップを今月から12月まで行っています。