宮芸ブログ

今月の石膏像

宮の森芸術倶楽部では、なぜか石膏デッサンが人気です。毎月、石膏像を入れ替えて、一月単位でみなさん石膏デッサンに取り組んでいます。

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今月の石膏像は、『ガッタメラータ

エラズモ・ダ・ナルニ(Erasmo da Narni, 1370年 – 1443年1月16日)、通称ガッタメラータ(Gattamelata、トラ猫の意)は、非常に有名な傭兵および傭兵隊長(コンドッティエーレ)。

1370年にナルニにパン屋の息子として生まれる。軍人学校を卒業した後、フィレンツェ、教皇庁に仕え、1434年にはヴェネツィア共和国に下級司令官として仕官した。仕官後はヴィスコンティ家との戦いなどで主に活躍。ヴィスコンティ家からヴェネツィアを防衛したりヴェローナの征服に成功するなどその有能振りを発揮し、最終的には総司令官にまで出世した。1443年パドヴァにて没。

 上の写真は、ルネサンスに活躍した彫刻家ドナテッロが彼の軍功に対し作成したブロンズの騎馬像『ガッタメラータ将軍騎馬像(Equestrian Statue of Gattamelata)』です。

みなさんが描く石膏像はこの上半身部分を石膏にしたものです。

 

完成作品は後日公開予定です。

乞うご期待!

 

 

展覧会を終えて。

今年で8回目となる倶楽部の展覧会が先日、盛況のうちに無事終了しました。

油彩画、水彩画、デッサンはもとより、パステル、色鉛筆、版画、写真と幅広い表現手段で描かれた100点以上にのぼる出展作は、毎年どれも力作ばかりです。

日々、倶楽部のアトリエで制作している皆さんの作品への様々な想いや、情熱(時には悩み、苦しみ)が、1点1点の画面に込められていて、指導している私達もついつい感動して見入ってしまいます。

それらの多くの秀作の中でも、印象深かった作品について少しだけ触れてみたいと思います。

Sさんの作品「Catalonian  Rose」「静かな時間(とき)」の水彩画2点は、水彩の扱い、技法ともに大変安定していて魅力的でした。

Uさんの「ひとやすみ」は油彩技法の良さを活かしながら、モチーフへの真摯なまなざしが感じられ魅力ある人物画に仕上がっています。

Aさんの「犬たちの広場」は、自分なりの世界観が、今後この作品から発展して生み出されてくれるきっかけになっていけば面白いのではないか、と期待してしまいました。

Kさんの”晩秋の公園”は水彩画F8号と比較的小さな画面でしたが、水彩らしい瑞々しい表現で大作に負けない雰囲気と魅力を感じました。

Tさんの”雑木林”、”マシンとの対話”は、完成度への飛躍が望まれますが、スケールの豊かさを感じさせる作品に見え、今後が楽しみです。

Sさんの”人物”、”I got a blue”はいずれも今回の出展作品中、最も卓越した描写力と完成度の充実を感じた画面でした。リアリティーの追求と、制作の粘り強さは見事としか言いようがありません。

Hさんの”チベット”は、確かな描写力を感じさせた上でドーミエのような明暗法を用いた、独特の美しい逆光の画面になっていて秀逸です。

そして、Yさんの作品”プロローグ”。今回の展覧会の中では、最も独創性を強く感じることができた人物画として心に残りました。安易な自己表現やマチエールの追求は、ともすれば陳腐な表現に繋がりかねないのですが、この作品は、今後の展開に大きな可能性を感じさせるものとして興味深かったです。

その他、写真作品や版画作品の中に、あるいは鉛筆表現やパステル画の中にも感動的な作品がたくさんありました。

絵画作品は、完成することだけが目的ではありません。

できれば、作者1人1人の日常から飛び出して、会場の壁面に展示され、多くの人の目に触れることが大切です。そうした展示空間の中から、これから描いていく次回作へ向けて新たな制作目的をつかみ取っていくことができれば、こうした倶楽部の展覧会は、皆さんにとって言葉では言い表せない多くの実りと意義を残してくれることでしょう。

また、来年会員の皆さんの「珠玉の1点」と、展示会場で出逢えることを期待しています。

2010作品展

いよいよ明日から恒例の作品展が開催されます。

今日は12時半から会員のみなさんと展示をしてきました。はじめて展示をしたときには時間もかかって、夕方になってやっと終了でしたが、年々慣れてきて、毎年終了時間の記録を更新しています。それに呼応するかのように作品もまた年々レベルが上がっているのではないでしょうか?

一年間の会員さんの成果をどうぞご高覧下さい。

会期:2010年5月12日~5月16日

時間:10:00~18:00(最終日は16:30)

場所:札幌市民ギャラリー第2展示室

作品展のご案内

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第8回宮の森芸術倶楽部作品展

2010年5月12日(水)~5月16日(日)10:00~18:00(最終日は16:30まで)

札幌市民ギャラリー第2展示室

女剣士!?

dsc_4182人物画集中講座の制作風景です。モデルさんはなんと剣道2段!

 

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竹刀や胴着など合わせると数十万円もするとのこと。それらを、すべて持ってきていただきました。ありがとうございました。

クロッキー会風景

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先週行われたクロッキー会の風景です。
ゆっくりと動きながらさまざまなポーズを取っていただきました。

ムービング・クロッキー会

1月30日(土)と2月6日(土)に『ムービング・クロッキー会』を開講します。クロッキーは、人物の姿勢やバランスを捉える力やイメージ力を養うのに重要なトレーニングです。
いつもは短い時間ながらも各ポーズ固定で行っていますが、今回はポーズ時間中に自由に動いたり止まったりするムービングを行います。この方法は、今回のモデルさんがパリで彫刻家のモデルをしていたときに行っていた方法で、普通のモデルさんにはなかなかできないむずかしいものなんです。どうぞこの機会を逃さずチャレンジしてみてください!

札幌美術展 真冬の花畑 に出品しています。

当倶楽部講師の井桁先生が出品している展覧会のご案内です。

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札幌美術展 真冬の花畑
札幌及び近郊在住の作家による、花を描いた作品や、花のような華やかさや可憐さをもつ作品を展示。油彩、版画、写真、彫刻、インスタレーションなどの多様な表現に加え、ボタニカルアートなども合わせて展示し、雪解けとともにさまざまな花が一気に咲きはじめる札幌の春を少し先取りして、冬の美術館を華やかに彩ります。

[出品作家]
井桁雅臣、岡本和行、川上 勉、工藤悦子、櫻井マチ子、佐々木小世里、佐藤泰子、白鳥信之、杉田光江、高 幹雄、鳴海伸一、西村明美、札幌ボタニカルアート協会
[特別展示]
小川マリ、片岡球子

会場:札幌芸術の森美術館

会期:2009年11月29日(日)~2010年1月31日(日)
休館日:月曜(祝日の場合はその翌日)、12/28-1/3
開館時間:午前9時45分~午後5時(入館は午後4時30分)まで
観覧料: 一般700(560)円、高校・大学生350(280)円、小・中学生150(120)円
     ※( )内は前売及び20人以上の団体料金

※65歳以上の方は、当日料金が560(団体450)円になります。
 敬老手帳など年齢がわかるものをご提示ください。
※障がい者手帳をお持ちの方は当日窓口にご提示ください。
 ご本人と付き添いの方1名が無料になります。
※札幌彫刻美術館の半券をお持ちの方も、団体料金でご覧いただけます。

***花柄割引***
花柄の服か花のアクセサリーを身につけてお越しいただいた方は、ご本人お一人が団体料金でご覧いただけます。チケット売り場でお申し出ください。
(他の割引との併用はできません。)

コラージュできました!!

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会員さんの作品です。
とても色のきれいな作品になりました。貼られた紙の素材感を生かしながら描かれているのがとてもよいです。
いつもと違うアプローチで制作することで、新たな表現を発見されたのではないでしょうか?
コラージュで行なったことが、油彩作品に応用されるとよいですね。

絵本完成!

10月から開催していた絵本の教室が終了しました。
皆さん力作ばかりで、最終日には一人ずつ絵本の朗読をしていただきました。
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ページ数は意外に多く16ページ。
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第二弾も企画したいと思っています。